パナソニック、IH調理部とテーブルが一体になった「いろりダイニング」などで“住空間”を新提案 - 家電 Watch

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2017年10月19日 18:28

　パナソニックは、リフォーム・新築住宅向けの「住空間」提案新製品を、12月1日に発売する。キッチン・バス・ドレッシング(美容スペース)の3タイプを用意し、参考価格は約96万円～456万円(税抜・工事費別)。

　同社の住宅設備機器事業と家電事業の技術を活かした、新しい「住空間」を提案する製品。ユーザーの根本的なニーズを基にすべて見直し、「モノ」から「コト」視点で、“過ごしたい時間ができる”住空間を実現するという。

囲炉裏のようにキッチンを囲める「いろりダイニング」

　ダイニング向け「Irori Dining(いろりダイニング)」は、作る人、食べる人の役割をなくし、囲炉裏(いろり)を囲むように、楽しく集える新しい空間を提案する。

　IHクッキングヒーターは、キッチン側・ダイニング側の両方から操作できる「対面操作マルチワイドIH」を搭載するほか、テーブルとしての機能も備える。料理を作りながら食べ、食べながら作れる、人が集うキッチンを可能としている。

　シンクは3方向から使える「ラウンドアクセスシンク」、食洗機はノックするだけで扉が開く「フルオートオープン食器洗い乾燥機」を採用。準備から片付けまで、家族でキッチンを囲んで作業できる。換気扇も、ファンを天井裏に設置して運転音を抑えた「静音スリムフード(換気扇)」により、会話を妨げないという。

　あわせて、照明器具と一体化した「スピーカー付ダウンライト」も、2018年2月に発売予定(全72品番、価格:39,500円～98,000円)。料理や食事をしながらBluetooth接続でスマートフォンからBGMを選べ、豊かなコミュニケーション空間を創出する。

　プランは、テーブル機能も備えた「ラウンドアクセスガラステーブルプラン」(参考価格:約456万円)、収納を確保した「ラウンドアクセス収納プラン」(参考価格:266万円)を用意。

露天風呂でくつろぐようなバス空間「マイホームリゾート」

　浴室向け「My Home Resort(マイホームリゾート)」は、月あかりのような「水盤LED照明」や、さわやかな風を感じさせる「1/fゆらぎ」リズム風などにより、露天風呂でくつろいでいるようなバス空間を創出。参考価格は、1621サイズ(1坪強)で約326万円(税抜・工事費別)。

　酸素の泡とミクロのオイルでしっとりと潤う「オイルヴェール酸素美泡湯」を搭載し、全身うるおいケアもできるという。水盤LED照明は、主照明と切り替えることでお湯を照らし、お湯が発光しているような幻想的な空間を演出。1/fゆらぎリズム風は、ナノイー搭載カビシャット暖房換気乾燥機が生み出すもので、入浴中のほてった肌にさわやかな風を感じさせるという。

身支度からボディケアまでできる「サロン ア・ラ・メゾン」

　美容空間を提供する「Salon a la Maison(サロン ア・ラ・メゾン)」は、美容に思いきり時間が掛けられるプライベート空間を提案。女性が重視している5つの美容行為(メイク・トータルコーディネイト・スキンケア・ボディケア・リラックス)を1つの場所で、落ち着いてできるという。

　洗顔などスキンケアができるウェットゾーンと、メイクやヘアアレンジなどができるドライゾーンを設置。ホテルのメイクルームのような空間で、心ゆくまで自分磨きができるとしている。余熱のあるヘアーアイロンを冷ましながら収納できる「ヘアーケア家電収納」スペースや、足をマッサージしやすくするフットケア用キャビネットなども備える。

　三面鏡には、手をかざすだけで照明の操作ができる「美ルック ツインラインLEDタッチレス調光調色タイプ」を搭載。使う時間やメイクに合わせて明かりを切り替えられ、鏡に触れないため指紋も付きづらいという。

　参考価格は、0.75坪プランが約96万円、1坪プランが約142万円(税抜・工事費別)。

　なお、これらのプランへのリフォームなどは、パナソニックのショールームで相談可能。10月20日より、大阪と東京のショールームでコンセプト映像などを参考にしながら、コンシェルジュや建築士などに相談することもできる。今後は、名古屋や福岡など各都市のショールームでも対応する。

夫婦役を演じた、石田ゆり子さんとムロツヨシさんが登場

　パナソニック 執行役員 アプライアンス社 副社長 大瀧 清氏は、住空間向けの製品展開について次のように語った。

　「家電製品から住宅設備まで手掛けるパナソニックだからこそ、新しい住空間を提案できるのではと思い始まりました。それぞれの境界をずらし、混ざり合うことで、お客様が過ごしたいと思える時間を生みだせると考えました。家電事業が時間づくりのノウハウを、住宅事業が快適な空間づくりのノウハウを活かし、人が幸せだと感じる住空間を生み出します。今後の展開にも期待していただきたいです」

　会場には、パナソニックリフォームのテレビCMに夫婦役で出演する、女優の石田ゆり子さんと、俳優のムロツヨシさんが登場。ムロツヨシさんは、「まさか石田ゆり子さんと夫婦役になれるなんて、俺ものし上がったなと思います。どうぞ俺のゆり子を、たくさん写真におさめてください」と挨拶。

　「サロン ア・ラ・メゾン」を体験した石田さんは、「魔法のようで、お姫様気分を味わえますね。女性の視点が利いていて、これがあったら日々の生活がもっと楽しくなるだろうな、と思いました。キッチンも、見ているだけでワクワクする仕掛けが多く、心が踊りました。音楽が流れるのは、1人で料理や片付けをしているときも楽しそうですね」とコメント。

　また、バス空間についてムロツヨシさんは、「普段1日に2回お風呂に入るんですけど、夜に月あかりで露天風呂気分が味わえたら、より長風呂できそうです。そよ風の機能もびっくりました。本当にそよ風が出るんですよ、そよそよって。そよが沢山」と話していた。