食器棚で「やってはいけないNG収納」5連発! 使いにくくて、散らかりやすい……プロが片付けした結果、こうなった
連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
お悩み:「食器棚が使いにくい、散らかりやすい」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
汚家まるごと変身企画“23回目”は「食器棚収納」です。Kさんは、SNSを見て収納の仕方をマネたものの、「取り出しにくい」「家事がしにくい」とお悩みでした。
写真、右側に観音扉の食器棚(今回取り上げる場所)があります。食器棚を見ていくと、使いにくさの原因となる6つのNGがわかりました。今回は、食器棚の収納で「やってはいけないNG収納」を6つ紹介します。とくに、SNSで人気の「収納ケース」を使った失敗した例など「使いにくさの原因」について解説していきます。
[NG収納.1]全体的に食器の量が多すぎ
写真上は、メラミン食器を集めて「残す」「処分」「別の場所へ保管」を選別している場面です。主に、使用頻度「使っている・いない」と使用感「使いやすい・にくい」で減らしていきます。見極めるポイントは、以下の5つです。
●食器を手放すポイントをチェック![1]複雑な形状の皿、カタチが揃わない皿[2]料理に合わせにくい、料理が限定される皿[3]家族の人数を超える枚数(セット購入品が対象)[4]直感的に、負の感情を持つ皿(洗いにくい、重たい)[5]イベント用、来客用の皿(1年に1回程度)※来客用の食器は、日常使いの食器で代用できるかを考えます。クリスマス、お正月など「イベント用の食器」は、食器棚から除いて別の場所へ保管。
[NG収納.2]食器をケースにグループ収納している
「グループ食器を収納ケースにまとめれば、一回で取り出せます」という内容の「収納アイデア」があります。Kさんも、SNSを参考に「グループ収納」を作ったそう。確かに、見た目もスッキリするし、形状が不安定な食器もまとまるので便利です。しかし、Kさんは「使わない食器」を溜め込んでいました。なぜ、溜めてしまうことになったのか? これら理由が考えられます。
●食器を収納ケースにまとめるデメリット[1]取り出したケースを、食器棚へ戻すのが手間[2]1個だけ必要なときは、逆に面倒[3]外から見えない場合、持っていることを忘れがち[4]片手で出し入れできても、毎日だと「重く」感じる[5]丸い食器の場合、ケースに隙間が余る
もちろん「家族分の茶碗セット」など、収納ケースにまとめたほうが便利な家もあります。収納ケースを置きっぱなしにできる広いキッチンの家、棚へ戻すのが手間じゃない性格の方には向いているかもしれません。
[NG収納.3]食器の住所(定位置)が決まっていない
大きなサイズの食器は、とりあえず入る場所に置かれていました。食器もすべて「定位置」を決めると、出し入れが簡単になります。
また、同じ形状の食器を集めていくと似たようなサイズばかりに……。こちらも、食器の量を見直して使用頻度・サイズ別に「食器の住所」を決めました。
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