貴重な天然資源を“未来”に残したい…環境にやさしいリサイクル食器「Re-食器」(TOKYO FM+) - Yahoo!ニュース
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吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。10月16日(土)の放送では、「市原製陶」代表の金津誉(かなづ・ほまれ)さんに、環境にやさしいリサイクル食器「Re-食器」についてお話を伺いました。
貴重な天然資源を未来に残すために
割れてしまったり、いらなくなったりした食器、みなさんはどうしていますか?燃えないゴミに出した場合、その多くは埋められ、1,000年経っても土には還りません。なかでも、陶磁器や焼き物は、「陶土」という限りある天然の資源を原料としています。この貴重な天然資源を“未来に残したい”と、約20年前に始まったのが、食器のリサイクル「Re-食器」。不要な食器を回収し、再利用することで、陶土を無駄に使わない環境にやさしいリサイクル食器を作っています。活動の中心となっているのは、日本で作られる陶器のうち、およそ6割を占める「美濃焼」の産地、岐阜県・東美濃の生産者さんたちです。
東美濃の生産者が中心となって取り組むリサイクル
回収した使用済みの食器は、1ミリ以下になるまで粉砕。そうしてできた“食器くず”を従来の粘土に練りこんで「リサイクル土」を作り、この土を使って成型し焼くことで、「Re-食器」が生まれます。「Re-食器」を生産する会社の1つ、「市原製陶」代表の金津さんは「届いた器は、粉の状態まで粉砕して、もともとの陶器になる土に、ものによっては5割混ぜ込んで、また成型をしています。少しでもゴミを減らして再利用できないかなという思いでやっています」と語ります。
陶器リサイクルの先駆けとして
土に埋めても循環していかない焼き物をどうやって循環させるか。それが、「Re-食器」の原点。焼き物を再利用して、また新たな焼き物を作ることは、環境を守り、資源の有効活用にもつながります。「国内はもちろんですけど、世界的にも陶器のリサイクルをしている産地はあまりないので、その先駆けとして、それこそ世界の器を再生する先端を走っていけたらと思っています」美濃焼の産地で生まれた、食器のリサイクル。壊れてしまった食器に、もう一度命を吹き込む取り組み。生産者さんたちの挑戦はこれからも続きます。(TOKYO FM「DUNLOP presents みらい図鑑」2021年10月16日(土)放送より)
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