ブリキメーカー、地域に根ざし異業種とタッグ。観光・環境・教育の振興に貢献(鉄鋼新聞) - Yahoo!ニュース
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1コメント1件ブリキメーカーの間で、地域に根ざし、異業種とタッグを組んだユニークな取り組みが相次いでいる。缶という身近なブリキ製品を通じて、環境や観光、教育の振興に貢献。新たな需要の創出や認知度を高める足がかりとして期待がかかる。(中野 裕介) 住みよさランキングで全国トップ10の山口県下松市で、地元の商工業を元気にしながら土地の魅力をPRする商品が話題を呼んでいる。その名もオール下松産の「笠戸ひらめパエリアの素」だ。 全国屈指の規模で養殖を手がける笠戸ひらめをメイン食材に、市内で栽培するキノコ、トマト、ニンニク、レモンが、同じく工場を構える東洋鋼鈑製のブリキ缶に詰まる。お米も北部の米川産。2月から13店舗で取り扱い、ふるさと納税の返礼品にも名を連ねる。 少子高齢化の今、定住人口が多い下松を訪れる交流人口をどう増やしていくのか――。市有数の観光名所、笠戸島を代表する温泉施設「国民宿舎大城」のリニューアルオープンを控える中、有志が立ち上がった。「地元の食材を知ってほしい、特産品を作りたい」(下松商工会議所の原田裕幸事務局長)との思いを胸に、笠戸島を舞台にアウトドアにちなんだ事業を進めてきた。 缶はお米2合を炊くのに必要な水がちょうど入るサイズ。事業の一環で実施するトレイルランの大会でサンプルを受け取った出場者の声をヒントに、計量カップの代用となるよう大きさを調整した。お土産として人気が高く、当初つくった3千缶は完売。近く2千缶を追加する。より手軽な1合用や他商品とのギフト化など「今ある商品をもっと知ってもらう仕組みを考えていく」(同)。 10月30、31の両日には神奈川県鎌倉市の由比ケ浜海岸でイベントを知らせるのぼり旗が立った。地元を中心に活動する学生団体が運営する宝探しとゴミ拾いを組み合わせた企画で、宝のありかにたどり着いた参加者にバリスタのスペシャルコーヒーが振る舞われた。 コーヒーを注ぐカップには、湘南エリアでプラスチックごみ問題の解決を推進するプロジェクトが開発を目指す飲料用スチール容器の試作品を用意。使い心地や利用シーンなど100人超がアンケートに答えた。 プロジェクトには、エリアを代表するメディア「湘南スタイルmagazine」とコンサルティング業「IBLC」、JFEスチールが参画する。昨年10月にスタートし、自治体や飲食店へのヒアリングやワークショップを重ねてきた。 近くのホテルでは「新しいリサイクルのカタチ」を紹介する展示ブースを設けた。木と鉄が調和したスタイリッシュな空間に試作品が並び、鎌倉シャツのハギレによるミツロウラップがテイクアウト時のフタとして提案された。 プロジェクトのリーダーでJFEスチール・スチール研究所薄板研究部の假屋房亮主任研究員は「役割を分担し、それぞれの強みを生かしながら取り組めた」と総括。IBLCのブランドマネージャー、みなみなおこさんは「お互い学びとなり、使い捨てのない世界をつくっていくのにいい機会」と3~5年後の商品化へ歩みを進める。 東京都台東区の白鴎高校と附属中学校では、プラスチックごみをはじめ環境問題について考える現代社会や公民の授業の一環で、「鉄でわくわくする商品を開発しよう!」をテーマに夏休みの課題に挑戦。富安が発案、日本製鉄ブリキ・電磁鋼板営業部の協力のもと、一昨年は高校1年、今年は中学3年の生徒たちが発表に臨み、独創性豊かな70近いアイデアが集まった。 いずれも鉄が地球に優しい素材という特徴を捉えつつ、従来の素材に替えて使用することで環境負荷の低減を実現できそうな“商品“がずらり。生徒たちは課題へ真摯に向き合い、「選ぶのに苦労されたのでは」との担当教員の言葉さながらに評価はきっ抗した。 優秀なアイデアに日本製鉄賞を贈り、生徒たちには記念品として両社がプロデュースしたブリキ缶に入ったネジチョコや、今回のテーマや環境ラベル「エコリーフ」をプリントしたオリジナル缶を手渡した。 持ち味を生かした各社の活動で消費者とスチール容器との接点は着実に増えている。一人ひとりの意識の高まりが消費の輪を広げ、マーケットを切り開く契機となっていく好循環が待たれる。
最終更新:鉄鋼新聞
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