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猫の健康にとって食器選びが重要である理由|@DIME アットダイム

猫は人間が思っている以上にデリケートです。猫に合わない食器を使い続けると、食欲不振や吐き戻しを引き起こすため、愛猫の体格や嗜好性を考慮することが重要です。猫用食器の選び方と食器が猫の健康に及ぼす影響を解説します。

猫の健康には食器選びが重要

キャットフードには強いこだわりがあるものの、フードや水を入れる『食器』には無頓着な飼い主も多いようです。デザインや色など、つい人間の好みで選んでしまいがちですが、食器は『猫の気持ち』になって選ぶ必要があります。

食事姿勢によって猫の体に起こる影響

食事の姿勢は猫の体にさまざまな影響を与えます。床に平たい皿を置いた場合、体を折り曲げ、低姿勢で餌を食べることになります。

人間に比べ、猫は食道が比較的真っすぐです。胃よりも頭が低い状態になると食べ物が逆流し、食事中や食事後に吐き戻してしまうケースがあります。

猫によっては床にかがむ形になり、お腹が圧迫されたり関節に負担が掛かったりして、心地よく食事ができません。飼い主は、食器の大きさや高さなどを考慮して、猫の体に負担が掛からないようにする必要があるのです。

食欲を左右することも

食器のサイズや色、形が猫の食欲を左右することもあります。猫用の食器には、フードと水が一体になったタイプがありますが、猫にとってはあまり好ましいものではありません。

水にフードが入ったり、フードに水が入って湿り気を帯びたりして、美味しさやフレッシュさが半減してしまうためです。猫は言葉を発しませんが、猫の目線になってよく観察すれば、その心が分かるでしょう。

猫や犬は人間以上に嗅覚や触覚が敏感です。『ヒゲが当たる』『お皿が冷たい』『食器が汚い』『カタカタ動いて食べにくい』など、ちょっとしたことが食欲に影響するようです。

猫が食べやすい食器のポイント

(出典) photo-ac.com

猫が好む食器と人間が好む食器は異なります。食器の『深さ』『大きさ』『高さ』が猫の体に合っているかどうかをチェックしましょう。猫に最適な食器であれば、普段使わない食器を猫用にしてもかまいません。

浅すぎず深すぎない深さ

食器の深さの目安は、3~5cm程度です。浅すぎる食器は餌が動いたり、外に飛び出したりして食べるのに時間がかかります。逆に、深い食器は顔を突っ込まなければならないため、喉が圧迫されてしまうでしょう。

首輪を付けている猫は、顔を動かすたびに首輪が食器の縁に当たります。猫は人間の何倍も耳がよいため、食事のときに生じる音がストレスになっているかもしれません。

猫用の食器の中には『手前が浅く、奥が深いもの』があります。首元を圧迫しない上に餌がこぼれないため、猫にとっては食べやすいデザインといえるでしょう。

ヒゲが当たらない広めのタイプがおすすめ

食器の広さは、『ヒゲが縁に当たらないもの』がベストです。食器が小さい場合、猫はわざわざヒゲを後方に引いて食事をすることになります。

食器の形は、横に広がった『楕円形』のものが理想ですが、広さが十分であれば形は問いません。顔の大きさやヒゲの長さは猫によって異なるため、愛猫に合ったものを選びましょう。

そもそも、猫のヒゲには『空間を認識する』『獲物を察知する』『平衡感覚を保つ』などのさまざまな働きがあります。ヒゲは神経とつながっているため、むやみに触れられると嫌がる猫が多いようです。

ちょうどよい高さを選ぶ

高台のない平皿は、猫の体に負担を掛けます。首を曲げて低姿勢で食べなければならず、吐き戻しにつながってしまうのです。

猫の体格にもよりますが、食器の高さは、5~10cmを一つの目安にしましょう。横から見たときに、頭を下げてかがむ姿勢になっていなければOKです。脚付きの猫用食器がない場合は、台の上に食器を乗せる対応でも問題はありません。

高台や脚付きの食器を選ぶときは、『安定感』もチェックする必要があります。ある程度の重量があり、底に滑り止めが付いているものがベターでしょう。

猫用食器の選び方

(出典) photo-ac.com

食器の『素材』や『形』は、猫の食欲に影響を与えるといわれています。『手入れのしやすさ』や『衛生面』にも関係してくるため、猫と飼い主の両方にとってベストな猫用食器を選ぶ必要があります。

素材ごとの特徴を知ろう

食器の素材は、『プラスチック』『陶器』『ステンレス』が一般的ですが、中でも一番理想なのは陶器です。

猫は38℃前後のフードを好みます。陶器製は『耐熱用』であればレンジで温めることができるため、冬場は大活躍するでしょう。『匂い移りが少ない』『安定感がある』『傷が付きにくい』という利点もあり、多くの猫用食器に陶器が使われています。

落下による破損が心配な人はプラスチックやステンレスを選択しましょう。ただ、プラスチックは細かい傷が付きやすく、汚れや雑菌が落ちにくいのが難点です。

ステンレスは丈夫で傷が付きにくいものの、金属特有の匂いや冷たさがあり、猫の食欲に影響を及ぼす場合があります。食事中に自分の顔が映り込むのを気にする猫もいるでしょう。

お手入れがしやすいか

猫の餌は匂いや油分が多く、使った食器は毎日洗浄する必要があります。『溝が多いもの』『傷が付きやすいもの』『丸洗いできないもの』は、手入れに時間がかかり、飼い主の負担になってしまいます。

早食い防止用として、食器内に凹凸が施されているタイプもありますが、手入れのしやすさや衛生面からいえば、『複雑な形のもの』も避けたいところです。

定期的に『熱湯消毒』をするのであれば、耐熱温度が高いものを選びましょう。プラスチックは煮沸すると変形してしまうため、ステンレスや陶器が理想です。

猫用食器は猫用洗剤か重曹で洗う

猫用食器の洗浄には、必ず『猫用の食器洗い洗剤』を使いましょう。人間用の中性洗剤には、猫にとって危険な『界面活性剤』が配合されています。

すすぎが不十分な場合、下痢や嘔吐などの中毒症状を引き起こすほか、消化器官の粘膜を傷つけることもあります。

猫用の洗剤が手に入らないときは、食用の『重曹』を使うのも有効です。重曹には研磨効果があり、表面の汚れを削って落とします。適量を振りかけてスポンジで軽くこすった後、水でしっかりと洗い流しましょう。

「陶器製」のおすすめ猫用食器

(出典) photo-ac.com

数ある素材の中で最も無難なのが『陶器製』です。デザインや形が豊富で、飼い主にとっては『選ぶ楽しみ』があるでしょう。ステンレスやプラスチックよりも、何となく温かみが感じられるのも人気の秘密です。

LIONWEI LIONWELI ペットボウル

LIONWEI LIONWELI ペットボウルは天然木のスタンドが付いた400mlサイズのペットボウルです。深さ5cm、直径13cmの円形型で、1回分の餌が問題なく入るちょうどよい大きさです。

スタンドはずっしりと安定感があり、水や餌をたっぷり入れてもぐらつくことがありません。天然木の優しい風合いは、部屋のインテリアにもマッチします。

高温で焼成された陶器ボウルは丈夫で匂い移りが少ないため、飼い主も猫も安心して使えるでしょう。体格のよい成猫やヒゲが立派な猫には、一回り大きい850mlサイズがおすすめです。

ハリオ にゃんプレ ショートヘア

陶器の食器でドライフードを食べる場合、フードがツルツルと滑って逃げてしまうことがあります。

『ハリオ にゃんプレ ショートヘア』は、『ドライフードの食べやすさ』を追求した商品で、食器の底面に滑り止めの凹凸が施されているのが特徴です。奥側にはそり返しが付いているため、フードが反対側にこぼれる心配もありません。

食器のサイズは体毛の短い猫の顔がすっぽり入る大きさです。手前側が浅くデザインされており、ヒゲが縁に当たりにくいところも高く評価できるでしょう。付属のシリコーンマットは、『滑り止め』と『蓋』の二役をこなします。

猫壱 脚付フードボウル 猫柄 レギュラーサイズ

低い位置に食器を置くと、食道にたまったフードが逆流しやすくなります。『猫壱』のフードボウルは、低姿勢を防ぐ脚付きデザインで、レギュラーサイズは高さが7.5cmです。

「7cm以上もあると食器がぐらつくのでは?」と思う人もいますが、脚の形状は下に行くほど太くなっており、底面には滑り止めのシリコーン(取り外し可)が付いています。勢いよく食事をしても倒れる心配はなく、食事中のストレスが大きく軽減できそうです。

食器の内側には傾斜と返しがあり、フードが自然と食器の中心に戻る仕組みです。フードを食べ慣れていない子猫はもちろん、食欲が落ちたシニア猫にもぴったりのデザインでしょう。

「プラスチック製」のおすすめ猫用食器

(出典) photo-ac.com

プラスチック製の猫用食器は、落としても割れにくいのが利点です。軽量なものが多いため、『食事中の安定感』は必ずチェックしましょう。プラスチックの一種である『メラミン樹脂』の猫用食器にも注目です。

ペティオ necoco メラミンディッシュ

『ペティオ necoco メラミンディッシュ』には、『メラミン樹脂』と呼ばれるプラスチックの一種が採用されているのが特徴です。熱に強い上に丈夫で傷が付きにくく、一般的なプラスチック製よりも長持ちします。

食器の形状は、『ヒゲの当たりにくさ』を追求した『浅口の楕円形状』です。中心に行くほど深さが出るデザインなので、顔回りの毛が多い『長毛種の猫』でもストレスなく食事ができます。

内側に餌の量の目安が分かる『段差』が付いているのにも注目です。スプーンや計量器を使わなくても、1回分の餌の量が簡単に調節できるのは便利でしょう。

リッチェル 食べやすい キャットディッシュ

深さのない猫用食器はヒゲが当たらないのがメリットですが、勢いよく食べる猫の場合、フードが食器からこぼれ出てしまう場合があります。

リッチェルの『食べやすい キャットディッシュ』は、ネーミングの通り『食べやすさ』に特化した商品で、フードがこぼれにくい『二段構造』になっているのが特徴です。

素材には、耐久性の高い『メラミン樹脂』が採用されており、『食洗機』や『電子レンジ』が問題なく使えるのも高評価のポイントでしょう。耐熱温度が120℃なので、『煮沸消毒』も可能です。

ピダン 猫用食器 猫ボウル

『ピダン』のボウルは、食事中の猫の顔が見える『クリアタイプ』です。ボウル下にはスタンドが付いており、『猫にとって食べやすい傾斜』が計算されています。

7.7~9cmの間で縁までの高さが調節できるため、子猫から体格のよい成猫まで幅広く使えるでしょう。ボウルの直径は13.5cmで、1回分のフードが入るちょうどよい大きさです。

プラスチック素材は『軽さ』や『扱いやすさ』が利点ですが、ガツガツ食べる猫は本体をひっくり返す可能性があります。重量が190gと軽いため、猫の体格や食べ方の癖によっては合わないケースがあります。

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